梅雨慣れ

 今日(日付変わって昨日)の関東地方は一日雨でしたね。外出をしていて、こうも一日中、雨がシトシトふっていると、「もう勘弁してよー」と思ってしまいますが、今日のそんな雨を見て感じながら思ったんですよね。「ああ、まだ梅雨慣れしてないんだな」と。


 梅雨慣れって何だよって話ですが、要は、気象庁からは梅雨入りを発表されていますし、梅雨という時期は毎年経験はしていますが、それでも、梅雨に入ったばかりの時期というのは、頭も身体もまだ梅雨に慣れていないと思うんです。事実は受け止めるけど、頭ではまだ理解していないし、身体もまだ適応できてない、みたいなね。


 でも、これももう少しすると、梅雨なんだから雨が降って当然ですし、仕方ないと思うようになっていきます。それが、いわゆる順応というものなのでしょう。


 ちょっと話は飛びますが、日本は四季がはっきりしているとよく言われますよね。春・夏・秋・冬に加えて、こういう梅雨みたいなものもあります。で、その度に誰しもあると思うんです。「この夏の暑さにまだ慣れていない」とか、「冬ってこんなに寒かったっけ?」とか。


 でも、そんな違和感にも僕らはいずれすぐに慣れてしまいます。そして新しい季節が来る度に、身構えて拒否して、結局順応するということを繰り返しながら、一年、また一年と、僕らは歳を重ねていくのです。逆に考えると、各季節の気候の変化に対する、その季節の始めの頭と身体の反応の遅れは、それだけ四季がはっきりしていることの証でもあるのかもしれませんね。


 結論の無い話です。今日は雨の中のロングドライブだったため、運転中、ふとそんなことに思いを馳せていたのでした。