起死回生のアイディアはどこから?

 起死回生のアイディアは、どこから出るか分からない。このことを今日はすごく感じた1日でした。今日はあるミーティングがあったのですが、僕にはそのミーティングでどうしても決着をつけたい課題がありました。今日のこの場で、このメンバーで決めることに意味がある。今日でなければならなかったのです。

 

 

 そのため、当然ながら相応の準備をして望んだわけですが、あと一歩のところでなかなか全員の承認が取れない。堂々巡りの中、時間だけが過ぎていきました。「う~ん、今日は無理かなあ」と思いながら、僕はある人に意見を求めました。

 

 

 その人は男性で、普段はいじられキャラとして皆にかわいがられているというか、悪く言えばバカにされているというか、外部の僕から見ているとそんな感があります。たしかに、何かを発言するにもなかなか考えがまとまらないことがあって、いろいろぶっ飛んだことを言うのも事実。でも、良くも悪くもそれがその彼の特長、誰にでもある長所であり、短所なのです。僕はそんな彼に話を振ってみました。

 

 

 彼は、僕に求められて話し始めました。もしかすると、周りの人たちは「またかよ~」くらいの感覚で、あまり真剣に聞く様子もなかったかもしれません。でも、僕は真剣に彼の話に耳を傾けることにしました。すると、彼が話を進めるうちに、「おい、ちょっと待てよ」と、僕は彼の話を聴きながらメモをとるペンが進みます。

 

 

 そして、彼が発言した意見は、僕にとって今日の最大の課題を解決する大きなヒントになったのです。そのヒントで一気に答えが見えたと言っても過言ではないでしょう。正に起死回生。どん詰まりの展開を見事に変える意見で、結果、ミーティングは全会一致のもと、成功裏に終わったのです。

 

 

 私は彼をばかにするつもりも、悪く言うつもりもありませんが、今日の参加者誰もが失礼ながら彼がこのような展開をもたらすとは思っていなかったはずです。僕自身も彼に意見を求めたものの、正直そこまでの期待は無かったのが事実です。でも、その彼が普段どうであろうと、意見を発したなら真剣に聴く、可能性を潰さない、至極当然のことに改めて気付かされた思いがします。

 

 

 今日の彼の発言を聴いて、周りの人たちはどう思ったのでしょうか。関係者でこのブログを見る人はごく一部だと思いますが、それを投げかけて終わりにしたいと思います。