これからの3.11

 今日は2月11日で、もうあと一ヶ月で3.11から一年ですね。はたして早いのか、遅いのか。人それぞれ、早く感じる部分、遅く感じる部分があるのかもしれません。


 こうして3月11日の日が近づいてきて、世間はその日に向けて、いろいろな試みをしていますよね。音楽のイベント、追悼の花火、みんな人それぞれ、思い思いにその日を表現しようとしています。


 僕もこうして一ヶ月前になると、考えるんですよね。自分にとって、今年の3月11日はどういう日にしたら良いのか、と。亡くなった親類や知人に祈りを捧げる日なのか、家族や知友たちとの絆を再確認する日なのか、被災地である自分の生まれ故郷でその地の人たちと同じ空気感で過ごす日なのか、はたまた・・・。


 今この時点では、まだ決まっていないのが正直なところです。でも、一つだけ思うことがあります。あの日を忘れることなんて、僕には不可能だということです。今年の3.11へ向けてのイベントやテレビ番組は、こんなキャッチが多いように思います。


“3.11、あの日を忘れない”


 でもねえ、被災者からすれば、あの日は忘れないように心に留めておかなくたって、忘れられない日だと思うんですよね。忘れたくても忘れることがでいない。それが、被災者の3.11だと思うのです。


 そして、これは来年の3.11も再来年の3.11も、10年後の3.11もずっと変わらないことなのではないでしょうか。生まれ故郷から離れても、やっぱり自分の魂は生まれ故郷にありますし、そこからは良くも悪くも逃げられません。故郷の人たちとともに、僕にとっても、3.11という日はこれからもずっと忘れられない日であり続けることでしょう。


 毎年やってくるその時々の3.11に何を想い、何を成すのか。その初めての特別な日まで残り一ヶ月を切りました。