外国人の「Yes」と日本人の「Yes」

 先週行ったセミナーで、こんな話を聞きました。

アメリカ人は「Yes」か「No」かがハッキリしている。それに対して、日本人はもちろん本当にYesの意味で「Yes」ということもあれば、“Noの意味の「Yes」”もある。


 “Noの意味の「Yes」”、おもしろい表現ですけど、いかにも日本人らしさを表している表現ですよね。やんわりぼやかしたり、曖昧にしてみたり、一つの日本人らしさです。


 一方、今日配信されたあるメルマガではこんな話もありました。海外のパートナーと上手な付き合いをするには、まず基本としてコミュニケーション上の思考習慣が違いを理解することだという話です。

海外の人は、会議などでハッキリ物事を言ってもお互いに傷つかない習慣が身に付いている。これは、その人の意見とその人の人格は別と教えられているためだが、日本人にはこれがなかなか理解できない。そのため、日本人は意見を否定されると自分の人格まで否定されたように感じてしまい、ハッキリ物事を言えなかったり、相手の意見を否定できないということになってしまう。


こういう思考習慣の違いがあるので、外国人は初対面でも集まってすぐに会議などでバトルを繰り広げて物事をどんどん前に進めていけるが、日本人はまずお互いの人間性を確認し、仲良くなってから物事を進める時間が必要である。それが、スタートダッシュの遅れや仕事の進行の妨げになる場合もある。


 ざっとこんな内容でしたが、たしかに外国人と日本人の思考習慣の違いとして、こういうことはありますよね。信頼関係を作ってから本題に入る、普段の人付き合いでも、会議や営業活動でも同じことだと思います。


 今回、セミナーとメルマガで続けて同じような話題をインプットする機会があったわけですが、やはり、ビジネスをする上でも、人間関係を築く上でも、自分と相手との違いを知ることや、相手に合わせることはすごく重要だと、この2つの話題は僕に教えてくれた気がします。


 例えば、ビジネスの世界で何かを提案するにしても、それがどの国のどんな企業のどんな人物で、お客様はどこのどういう人なのかをしっかり知って、そこにちゃんとマッチさせないと、提案としての意味が無くなってしまうわけです。いくら自分たちが良さを自負していたとしても、相手に受け入れられなければ価値は無いに等しいわけですからね。


 自分たちの良さや強みを最大限に発揮するためにも、相手を選び、相手をよく知り、相手に合わせるということを意識してコトに当たりたいものですね。何事も、無理強いや自己満足ではダメですよ。