「得とは何か」「豊かさとは何か」

 昨日出会った言葉。


「損して得取れ」という言葉を覚えて欲しい。

相手に与えることで自分が豊かになることだ。

「得とは何か」「豊かさとは何か」を考えて欲しい。

与えることによる豊かさは、溜め込むことに勝る。

 「得とは何か」、「豊かさとは何か」ということは、きっと皆様も一度は考えたことがあるのではないでしょうか。「得をした」、「豊かな生活がしたい」、日々の暮らしの中で、そんな言葉を耳にする機会もあるかと思いますが、それって突き詰めればどういうことなのかは、なかなか答えが出ないですよね。


 「得」という言葉だけを思い浮かべると、何かを売買する場面で金銭的に得をしたとか、価格に対して良いものを購入できた時に使うような印象が強いように思います。「豊かさ」という言葉を思い浮かべてみても、パッと思いつくのは、金銭的に裕福で・・・というようなことかもしれません。でも、このような解釈は、おそらく見かけ上のことだけを言い表していると思うんですよね。


 この見かけ上で得をしている、豊かであるということからもう一歩掘り下げてみると、たどり着く場所は、おそらく金銭的な得、豊かさではなく、“心”がどういう状態であるかということになるのではないでしょうか。得をした、豊かであると感じている時の心はどのような状態であるのか、そこに行き着くのではないかと思います。


 「損して得取れ」という言葉も、よく考えれば、金銭的に得をすることよりも、自分が先に損をしたり、同義を優先させることで、“徳”を得ることができ、結果として得がついてくるとも解釈できます。「豊かさ」ということに関しても、お金というものは心と時間に余裕を作るものでもありますから、お金を持つということは、結局のところ心が豊かになるということでもあると思います。


 そして、これらは表裏一体の関係で、心が豊かで徳の高い人物にはお金も集まるでしょうし、その結果さらに心が豊かになり、いろんな面で得もしていくことでしょう。もちろん、その豊かさを自分だけで溜め込んではダメで、それを周りの人たちにも還元していくことで、さらにそのスパイラルはアップしていくと思うんですよね。


 「得とは何か」、「豊かさとは何か」、これを考えてみると、こういう感じなのかなと思います。つまりは、人生において大切なものは何なのかという話に行き着くのかもしれません。“与えることによる豊かさは、溜め込むことに勝る”、心に止めておきたい言葉ですね。