ペット専門学校生とイチローの初心

Twitter「つぶやく」ボタン


 うちの会社の近くに、ペット専門学校の寮があって、毎朝僕が通勤するころになると、その専門学校の学生さんたちが、専門学校のバスの迎えを待っているんだけど、いつも見るたび思うことがあるんだよね。それは何かっていうと、みんな目が死んでるんだわ。本当にボーッとした目をしてみんなバスを待ってる。もちろん、朝だから眠いということもあるだろうけど、ちょっとありゃ無いわって感じなんだよね。


 もちろん、ペット専門学校だから、みんなペットが好きで入学したんだと思う。そして、毎日ペットと触れ合って、いろんな勉強や訓練をして、その道のスペシャリストを目指している。でも、何でなんだろうね、いつからかその顔から覇気が無くなって、魂が抜けたみたいになっている。たぶん、ああいう状態じゃ学校に行っても身にならないし、時間とお金の無駄だろうなと、他人事ながら思ってしまう。


 でも、何も学生だからというのではなくて、同じような顔は社会人の中にも見かけるよね。会社ではそういう一面は出さなくとも、通勤中の電車の中のサラリーマンの顔なんか見てると、そういう人も少なくない。きっと、あんまり目的も持たずに、「ああ仕事だるいなあ」と思いながら、お金のために働いてるのかな。でも、そんな人でも、新入社員としてその会社に入った頃とかは、たぶん違ったんだと思うんだよね。


 やっぱり、“初心忘るべからず”とはいうけど、そういうのは大事だよね。志というのは、忘れちゃならんもんなんだと思う。あと、イチローの名言にこんな言葉もあったりする。


“初心を忘れないことっていうのは大事ですが、初心でプレイをしていてはいけないんです。成長した自分がそこにいて、その気持ちでプレイしなくてはいけない。”


 最初に志した心は大事にしなければならないけど、それから経験や知識、スキルが上がるのと同時に、心もさらに高めていかなければならない。そんなことなんだろうと思います。自分自身もこの言葉を心に留めておくと同時に、毎朝見かけるペット専門学校の学生たちも、こんな考えに触れる機会があれば良いのになと思うお節介な今日この頃。


Twitter「つぶやく」ボタン このエントリーをはてなブックマークに追加